障がいのある人と共に」カテゴリーアーカイブ

20歳の死を悼む

070921_0833~0001.jpg 水引草の白い花
 パン工房フリージアで働いていた20歳の女性が亡くなった。区役所や社会福祉協議会前でのパンの販売が「とても楽しい」と言っていた。ニュース「フリージア号」第1号は彼女がパソコンを習い、作ってくれたものである。その中で、彼女は語っている。
 「私は2才から入院生活を繰り返していました。そのためあまり学校に行けませんでした。」
 「人は決してあきらめない限りがんばった分だけ思いが届きます。私は今、命を助けてくれた看護婦さん医者にありがとうという思いで一杯です。今お世話になっている人達に感謝の心を忘れずに生きていこうと思います。最後に人は一人で生きていけません。今の社会はあまり良くないニュースで一杯です。私はそんなくだらない事をしているんだったら困って居る人に手を差し伸べてあげてください。」
 「私はこれからも仕事をがんばります。みなさんぜひ一度食べに来てください。」
 フリージアで初めて仕事をし、社会に触れ、給料をもらって喜んでいた彼女。かれんな水引草の咲いている時に、曼珠沙華がまもなく咲こうという時に、あまりにも早く逝ってしまった彼女の言葉を心に刻みたい。ご冥福をお祈りします。
水引草の赤い花、曼珠沙華のつぼみ070922_0850~0001.jpg
  

アゼリア4周年

 精神障がい者生活支援センターアゼリア開設4周年を祝うイベントに参加した。登録者が600人を超え、確実に地域に浸透しているようだ。精神障害者保健福祉手帳の交付数が716(今年度区政概要)なので、「かなりの人が知っている」心強いセンターなのだろう。地域に開かれた施設として運営されていて、「区報で知って来てみたら、職員さんがみな穏やかでゆったりと時間が過ごせる」とおっしゃる参加者の方もおられた。ボランティアや家族会のお手伝いが多く、絡みもち(あんこ・きなこ・ごま・大根おろしと取り揃えてあっておいしかった)と豚汁(これまたおいしかった)をご馳走になった。
支援センターアゼリアHP(社会福祉法人トラムあらかわHPもご覧ください) 
www006.upp.so-net.ne.jp/tram/azalea/index.html
お立ち寄りの際には、ぜひ、第2ひまわり作業所製のクッキーをお買い求めください。いろいろ種類がありますが、私はなんと言ってもジンジャークッキーが好き。
070106_1221~0001.jpg
竹台高校吹奏楽部の皆さんが、演奏を披露してくれた。ありがとう。高校生っていいね!!会場は満席。

おぐのあかり

 重度身体障がい者グループホーム「おぐのあかり」の開所式が22日に行われた。NPO法人あふネットの運営で、男性2人女性3人の個室と共同スペース(2・3階)と様々な人たちの立ち寄れるたまり場(1階)が1月にスタートする。親の高齢化で介護が大変な苦労となり、親亡き後も住み慣れた地域で暮らしたいという熱意が輪を広げ、土地代4000万円+建設費7000万円を、都から2100万円(予定)の補助金以外は、関係者や銀行からの借り入れで実現した。
 区長・議長・都議からのご挨拶の中でも、「親の願いが実現させた快挙である」「福祉分野のベンチャー企業としてがんばってほしい」と絶賛されたNPOあふネットであったが、本当に、今後に期待したい。あふネットが地域を照らす「あかり」になりたいとの想いでの命名である。
 当事者の意見が尊重され、親達の声も届く、居心地のよい場所となりますように・・・。
 一村一品マーケットで買ったインドのショールを手話で説明したのは、おぐのあかりのパーティーで。聴覚障害者が手話の先生なってここで教室を開くという。交流の輪が広がるのが楽しみだ。

私だけのかばん

60328 061.jpg
 
 社会福祉法人荒川のぞみの会の作業所ボンエルフ(知的障害者小規模通所授産施設)で、かばんを作ってもらった。A4サイズの書類が入るようなショルダーバッグを注文した。お値段なんと1800円!!安い!!
 おおきいポケットにはマジックテープが付けられているし、内側には仕切りが付いているので、とても使いやすい。
 ポケットのスウェーデン刺繍は、ヒロくんが時間をかけて刺してくれたもので、先日、ヒロくんに会ったとき、「これ、ヒロくんが刺してくれた刺繍だよね」と言ったら、とても喜んでくれた。私も嬉しかった。
 是非、皆さんも、世界に唯一つのかばんを持ちませんか。お勧めです。ご注文は、作業所ボンエルフ 3806-9424へどうぞ。
 10代の頃は布製のかばんを自分で縫って、よく持ち歩いた。もう、自分で縫う気力はないけれど、手づくりの良さは、最高である。

普通学級に在籍する障がい児の教育について

区議会議員になってもうすぐ8年。自分が主張してきたことを振り返りつつ、前に進むことが必要だと思う。6年前の一般質問だが、どれだけ区政が変わったか、検証しつつ取り組みたい。
普通学級に在籍する障がい児の教育について
        (2001年第2回定例会の一般質問から)
ことし一月十五日、文部科学省から二十一世紀の特殊教育のあり方に関
する調査研究協力者会議の最終報告が出されました。その中でもノーマラ
イゼーションの進展に向け、障害のある児童・生徒等の視点に立って、一
人一人のニーズを把握し、必要な支援を行うという基本方針がうたわれ、
教育、福祉、医療、労働等が一体となって、乳幼児期から学校卒業まで、
障害のある子供及びその保護者等に対する相談及び支援を行う体制を整
備するとされています。普通学級を選んだからといって、何のサービスも提
供しないなどということが許されていいはずがありません。例えば障害児
を普通学級に快く受け入れ、補助教員を配置すれば、障害児だけでなく、
周りの子供たちのサポートも可能になります。
荒川区でもぜひ区民の要望を受け入れ、
普通学級に在籍する障害児の
教育サービスの研究を、
保護者とともに始めていただきたいと思いますが、
いかがでしょうか。

  

続きを読む