幼稚園にクーラー

 第2回定例議会が開催中である。初日の6月8日、南千住第2幼稚園の全保育室にクーラーの設置を求める陳情について文教委員会で全員一致で採択と審査結果が報告された。全幼稚園の全保育室にクーラー設置することと決議したという。私たち新星クラブのふたりは、退席した。
 子ども達のからだの成長を考えれば、できれば、クーラーをつけて欲しくないからである。子どもは暑さ寒さを我慢して、自律神経を完成させる。その機能を奪うかもしれないのだ。すでに、全幼稚園のホールには、クーラーが設置されている。幼稚園は、午前中だけのことも多く、夏休みもある。悲惨なほど暑い時には、ホールで涼めばいいとはならないのだろうか。
 陳情の出た、汐入小学校の隣の幼稚園に行って見てきたが、小学校の校庭との境にはには桜の木があり、ベンチが設置されている。ここにもっと植樹して、小さな林にしたら・・・、南向きの保育室の前に木を植えて木陰を確保したら・・・、幼稚園中の周りにもっと木を植えたら・・・、雨水利用で打ち水をしたら・・・、よしずで囲って日陰を作ったら・・・、ふれあい館との併設で風の通り道がなくなっているとしたら、改善できないのか・・・などなど、もっと工夫してしかるべしだと思う。単純にクーラーを設置してさらに気温をあげることが得策とは思えない。
 若い保護者たちは、こどものからだや環境問題をどの程度理解して、この陳情を出したのだろう。もし、緑を増やすことで、暑さが収まるなら、クーラーよりも植樹を選択したのではないだろうか・・・。聞いてみたかったが、あっという間に(ほかの陳情はたなざらしのことが多いのに)審査が終わってしまっていた。残念!

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