あなたの子どもを救えますか

野口桂子著(1998年) マネジメント社
 すでに、日本人のこどもによくある「いじめ」に焦点があてられています。
 アメリカは個性を褒め、自己表現を伸ばす教育が目的。「我慢して皆と同じように」という日本のような考え方ではないといいます。
 アメリカの小学校では子どもに関わる人々の層がかなり厚いようです。(ニューヨーク郊外ライでの話)こどもの悩みに対応するカウンセラーやスピーチセラピスト、リーデイングティチャー、リゾース・ルームティチャー(個人的あるいは少人数で教える教師)、ガイダンスカウンセラー、スクールサイコロジスト、バイリンガルテーチャー(英語を母語としない子どもへの支援)などなど。
 インクルージョン教育にも触れていて、ある子どもが思うように教室で学べていない場合、担任は親に伝えたうえで、このような子どもに関わる多くの人たちがチームになって、その子の情報をできるだけ多方面から得て話し合う、一方、普通学級で学ぶことで思いもしなかった自己表現が発揮されることがあるとあります。
 日本の教育の問題点がてんこ盛りです。

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