老いを自分の家ですごしたい

・・・デンマークの老人医療と社会福祉
中山博文著 保健同人社 1994
 年老いて、生活に障害が出てきたときに在宅ですごすのか、施設ですごすのか、地域資源の整備は?脳卒中の専門医が研修でデンマークで2年間を過ごし、老人医療介護を調査した経験を記している。10年以上前に書かれた本だが、問題点は今も同様だ。
 先の国会で成立した医療制度改革法では、38万床(介護療養病床13万床、医療療養病床25万床)を大幅に削減し、2012年までに(あと5年!!)医療療養病床を15万床にするという。
 これは実現可能な数字なのだろうか。荒川区でも特養ホーム待機者は700人。その受け皿が、病院なのではないか。
 「できるだけ在宅で」というのは望ましいが、在宅では暮らせない手厚い介護が必要な高齢者の居場所を確保することは最重要課題だ。

コメントは停止中です。