陳情審査:悪臭の防止について1・14建設環境委員会

 長年、荒川区町屋で操業している肥料製造会社「徳岡商会」近くのマンションの住民から、「異臭の原因を突き止め、是正指導など区としてでき得る限りの方策を講じるよう求める」陳情の審査を行った。
 異臭の原因はその工場なので、委員会として見学に伺った。
 徳岡商会の製品は、蒸式骨粉
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果樹園などで歓迎される有機肥料。良質のリン成分だという。
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 この「大きな圧力鍋」で蒸し、とれた油脂分は石鹸やペットフードに加工する。蒸し終わった骨は乾燥して粉砕し、骨粉となる。6気圧の圧力をかけて蒸すので、無害化されるのだが、もともと生産してたビーフエキスの注文は、BSE(狂牛病)の発生以降なかなかないそうだ。
日本では、牛の全数検査をしているうえに、蒸す方式は安全なのだが、農水省も企業も理解が乏しく、この先の明るい見通しが立ちそうにない。 億のお金をかけて設備改善ができればいいのだが、そういうわけにもいかない。しかし、できる限りの改善はしていきたいとのことだった。
 住環境の整備も大切だが、地場産業の育成支援も大切であるという観点から、趣旨採択と結論つけた。食のリサイクルや農業の担い手としての環境産業への応援を区としても、取り組んでほしいし、都や国の支援もぜひお願いしたいものだ。
 

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