親が認知症になったら

 「認知症の9割は治る」と提唱する浜松の金子クリニックに電話してみた。丁寧に応対していただいた。ありがたいことだ。金子満雄先生の本を何冊か読み、母に「脳リハビリ」をすすめてはいるが、やはり、専門家の助言が欲しい。介護職の友人は「認知症は治らない」と金子説を否定する。しかし、私にとってみれば、大事なたった一人の母。3万人の臨床から9割が治るという金子説を実践してみたいのである。たとえ、治らなくても、進行が遅くなれば、ありがたい。
 現在、母は要支援2。デイサービスも利用できるが、残念ながら、荒川区には、脳リハビリを掲げているデイサービスはないようである。
 「ぼけない!生き方」で紹介されていたトランプの「カシーノ」はやりかたが分からず、一度は適当なルールで母と二人でやってみたが、続かない。次に息子と一緒に「大貧民」をやってみたが、難しすぎた。
 今日の金子クリニックの電話相談ではMMS(簡易知能テスト)の値により、適しているゲームが違うという。まず、オセロをやってみなさい、と言われた。
 そういえば、先日、息子が「おばあちゃんはオセロができるよ」と言っていたのを思い出した。さっそく、オセロをやってみた。7割がたルールが理解できるようだ。オセロは続けてみよう。
 ピアノを弾く練習は、結構負担がおおきいそうだ。私が弾くピアノにあわせてハミングしていると言ったら、そういうことが大事と教えていただいた。昔歌った歌を歌うことがいいとも言われた。ちょうど、なんでも弾けるピアニストに来てもらって、近所の人にも声をかけて、我が家で歌声サロンを企画している。今までも私の下手なピアノに合わせて、時々一緒に歌ってきたが、これも続けよう。
 「母は小学校の時マージャンの経験があるので、週1回教えてもらうことにした」 と話したら、すぐには覚えられないけれど続けることが大切ですよとアドバイスされた。ただ、集中力が落ちているので、30分ぐらいかもしれませんとのこと。確かに、そうだ。
 区議会議員になって、翌々年だったか、介護サービスを良くする会・荒川という市民団体を作り、活動してきた。現在の会の活動の中心は、「介護施設で歌声サロン」と「健康マージャン教室」となっている。まさに、母の脳リハビリにぴったりなのである。
 本当に感謝!!である。
 東京で金子先生の脳リハビリを実践しているところはないのでしょうかと伺ったら、練馬区大泉学園の辻正純先生を教えていただいた。来週にでも行ってみようと思う。
 

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