生活保護ー知られざる恐怖の現場

今野晴貴著 ちくま新書

おどろおどろしい題である。生活保護者支援のNPOの経験から、現状をあぶりだす。私も請われて生活保護の申請に同席することがあるが、申請者の緊張が伝わってくる。区職員は権力者なのだ。
芸能人の母の受給が報道されてから生活保護バッシングは凄まじいが、荒川区でも、生活保護者へのバッシングはものすごい。生活保護不正受給について、とうとうと語る区民が多い。
しかし、 紹介される行政の違法行為の数々は本当に情けない
就労支援が奨励されるが、中間的就労についている貧困者は、最低賃金以下、労災扱いもない。
貧困ビジネスの横行。最近の厳しい労働で精神疾患を患い、生活保護を申請する若者達が、その過程で、人格を破壊されて行く。

教育費、住居費、医療費など、必要なだけの支援を分割して支給することを著者は提案する。そう、「人生全てを丸裸にされる生活保護だけは受けたくない」という意識を変えていく制度が必要だろう。

コメントは停止中です。