読書コーナー」カテゴリーアーカイブ

オススメ!「下り坂をそろそろと下る」 平田オリザ 講談社現代新書

なぜ、復興が進まないのかという現実をまず直視しよう。多くの人々が、善意で復興に取り組んでいるにもかかわらず、それが進まないのはなぜなのかを、君たちは考えよう。その時に大事なのは、誰かを悪者にするのではなく、一人ひとりの善意を信じながらも、遅々として進まない復興の難しさを描くことだ。

これが正しいと主張するだけでは前に進まない。進まない現実を直視して表現することが大切なのだと同感。全国各地の演劇を通じたまちづくりやコミュニケーション教育に希望がある。

「ギャンブル依存国家⁻日本」帚木蓬生 を読んで

~パチンコからはじまる精神疾患  光文社新書
昨年8月、厚生労働省が発表したギャンブル依存の有病率は4.8% 536万人。(海外調査では米国1.6% 韓国0.8%)
ネット依存421万人、アルコール依存109万人。
「はじめに」であげられた数字にまず驚く。
解決法は自助グループでのささえあいだが、数も少なく、周知もされていない。
もっと知る必要がある。業界の利権問題も含め、おそろしい現実である。政治家ものんきにカジノの誘致を語るなど論外である。

社会の抜け道 を読む

古市憲寿 國分功一郎 小学館
遅れてきた世代の私にとって、若い世代の分析は非常に面白い。何かしらの社会の変革に関わりたいと人生を選択してきた。これからもワクワクしながら生きていこう。次にやりたいことは、隣の公園での認知症カフェ&閉じられているピアホーム地域解放室の解放。ハハ、宣言しちゃった!

新世代努力論(イケダハヤト著 朝日新聞出版)を読んで

 「努力すれば報われる」は昔話だ と説く。ぼくらは死ぬまで働く、定年退職が待っているわけでもなく、年金生活が待っているわけでもない。成功とは、幸せとは何かを自分なりに考えようと。
 若者の社会貢献意識、NPOへの関わり、高知でのおいしい生活を紹介して、自分は恵まれているのかいないのかを考えたうえで、どのような行動を取りますかと問いかけている。
 40年前の私の迷いを思い出してしまった。

コミュニティ発電所〜原発なくてもいいかもよ?

古谷将太著 ポプラ社
地域自然エネルギーに取り組んでいる日本国内と世界の様々な事例がおもしろい。「始めよう!自然エネルギー」って言いたくなってきた。