芸大学長の涙

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 4月30日、区役所玄関に設置された、東京藝術大学学長・宮田亮平さんの作品「シュプリンゲン…絆の和」(写真は当日のパンフレットより)除幕式に参加した。区政75周年を記念してつくっていただいたものだが、宮田学長のごあいさつは、感動的だった。
 目をうるませながら、芸術に関わるものとして除幕式の喜び、ご自身の、若き日、佐渡から上京した時の不安な心を語られて、作品が人の心のよすがになればと、ユーモアを交え、温かい言葉で語ってくださった。学生に慕われる学長さんなのだろうと推察する。この間、荒川区と上野の芸大と連携が深まっていることは喜ばしい。
 「芸術が何やら難しい物という概念を取り払いたい」「人は、一人では生きて行く事が難しく、人と人、人の輪、心からの信頼、絆の輪などなど伝えることが大切で、・・・芸術と相い通ずるものがあるのかと・・・」という若々しい学長の涙と笑顔を、区役所玄関でシュプリンゲンに出会うたび、思い出したい。
 東京駅の銀の鈴のイルカも宮田学長の作品。印象的である。

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