学校教育ビジョンはいいけれど、現場はどうなの?

2017・3.2 文教・子育て支援委員会報告(2)
荒川区の教育の憲法だとかいう、荒川区学校教育ビジョンのパブコメも以前より多く、関心が高いらしい。結構なことである。
報告(1)で、触れたように、六日小のお弁当づくりをひろめてほしいと話題にした。教育委員会は、「お弁当を持ってこない子がいるので、その対応など苦労がある=ひろがらない」と答えた。それで、校長先生に電話した。すると、校長先生曰く、「全員が持ってきます」「前回は二人忘れて登校しましたが、校門で、全員にお弁当を持ってきたかと校長が聞いているので、すぐ取りに帰って、お弁当を持って登校しました」。なんだ~、、、六瑞小のことかしら。でも、察するに、大規模校では無理。小規模だからこそできる取組みなのだ。
教育ビジョンで、私が指摘したのは以下の事項。
1、食育  
  お弁当レシピもいいけれど、ほんの一部の人の参加。お弁当を子ども全員がつくる六日の取組みはもっといい。
2、英語教育  
  日曜カフェで、ひぐらし小6年4人と英会話を試みた。「私は日本人だから英語はしゃべらない」「英語は嫌い」だと言う。やっと1人が「マイネームイズ・・」と蚊の鳴くような声で発した。これが現場の姿である。
3、障がい者教育・人権教育
  ひぐらし小6年生は22歳のダウン症の女性(ひぐらし小・諏訪台中出身)と会って、明らかに動揺した。快活で英会話のできる障がい者は初めてだったのかもしれない。いままで、日曜カフェに何人も障がい者が来たけれど、確かに接点はなかった。重度の障がい者から話しかけられることはなかったのである。障がいのある人と付き合いがないとどのように接していいかわからないとよく言われる。だから英語も話せなかったのかもしれない。日常的な教育現場から障がい者を排除しないで、交流をさかんにするようお願いした。

先日の特別支援学級の卒業生を送る会では、中学校の演劇の上手さに感動。言葉がききとれない生徒はゼロ。軽い障害なのに、普通学級にはいられないという差別の現実が悲しい。

秋だったか、子ども祭りで峡田小に行ったとき、ボッチャでオリンピック強化選手になっている峡田小出身の佐藤駿くんについての掲示が全くないのに驚いた。あるのは他のパラリンピック選手。先輩の活躍を応援するよう、子どもたちに教えてほしい。

~過去の教訓に学ぶ~
2月の委員会で、いじめ防止条例の議論のとき、瑞光小でダウン症のお子さんが、突き落とされて、自力歩行ができなくなり、保護者が裁判を起した事例を紹介した。教育長はあまり知らないと言ったが、過去の事例を教訓にしてほしいとお願いした。この、佐藤翼くん、駿くんの双子ちゃんは南千住第二幼稚園で門を開けてもらえず、来る所ではないといわれ、足立のあけぼの学園に通った。小学校入学時は、就学相談の判定とは違う、峡田小の心障学級と普通学級を希望したため、3月末まで就学許可が下りなかった。駿くんは「僕は普通学級に行きたい」とはっきり言っていたにも関わらずである。荒川区の冷たい過去であった。

18年議員をやってきて、冷たい荒川区の対応に苦しむ障がいのある子どもたち、親たちと付き合ってきた。教育委員会は、いいことばかり言っていないで、過去の誤りを反省しつつ、未来を担うこどもたちの教育に邁進してほしい。

ほかにもまだ指摘したけど、取り合えあえず、ここまで。

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