一人暮らしでも「自宅で死にたい」願いをかなえる地域医療

 東京ふれあい医療生協主催 地域・すまいプロジェクトの地域ボランティア養成講座で、平原医師の講演会「いのちをつなぐ在宅ケア 地域を結ぶボランティア」に参加した。区内には宮の前診療所がある。
 日本人の死に場所は1951年、自宅85.2% 病院11.7%→2004年、自宅12.4% 病院82.5%。
 在宅ケアの本質として、次の4つをあげられた
①痛みや苦痛がやわらぐ
②魂の痛みを癒す力がある
③自分らしさを貫ぬくことができる
④家族が死を受け止めて(命を引きついで)自分の人生を生きていくことができる

 介護保険も在宅介護へと向かい、延命治療の在り方の見直しも始まっている中、区内で、在宅での看取りを実践している医療機関が多く存在することは心強い。しかも、東京ふれあい医療生協では一昨年は、一人暮らしの方を6人看取ったという。(昨年度は集計中)。それには地域の方々の協力が欠かせない。
 都会ではひとり暮らし高齢者が多い。在宅医療・在宅介護を実現しようとすると、地域のボランティアの活動を育てていくことが必要だと、平原先生は、アメリカや宮崎のホスピスの事例、緩和ケアの実践例を具体的に示しながらわかりやすく教えてくださった。
 地域医療の先進事例をもっと、広げていきたいものだ。

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